意味もなくビオランテのあらすじを書いておくと
1984の続編。ゴジラがまた復活しそうな兆候があったので
ゴジラ細胞を元に核を食べるバクテリア（抗核バクテリア）をつくって、
それをゴジラに打ち込めばゴジラを倒せるのではないかということで
研究チームが発足。そのうち一人が、死んだ娘を永遠に生き延びさせたくて
死んだ娘の遺伝子と薔薇とゴジラ細胞を組み合わせたら怪獣になってしまった。
これをビオランテと命名するけど、わりとすぐにゴジラに倒されてしまった。
自衛隊は何度かゴジラの攻撃をうけているので、経験から対策もいくらかある。
スーパーX2という海中・空中行動可能で、ゴジラの熱線を跳ね返す超兵器をつかって
ゴジラを足止めしてバクテリアを打ち込む作戦を実行する。
ところが打ち込んだものの、ゴジラは体温が低いのであんまり効果がない。
しょうがないから雷を起こすシステムをつかってゴジラに雷をぶつけまくって
体温をあげたりしてたところにビオランテが復活・進化してゴジラと戦う

まあともかく、とにかくオマージュがおおい作品でした。
まず、冒頭、無人のボートがでてくるところ、
ゴジラ1954は芹沢博士が海中でオキシジェン・デストロイヤーを使用して終わる。
シンゴジラはマキ博士が海中でゴジラを目覚めさせて始まるんだなというところに
最後の方で気がついたときは庵野監督くっせえ〜って感じでしたね。

上陸してヌタヌタあるきまわっているのは昭和ガメラとかの
きぐるみ怪獣的な感じがありましたよねバルゴンとかジャイガーみたいな感じ。

話そのものも
まずは自衛隊とかで足止めしたりして
すっごい科学力の秘密兵器でなんとかする（今回は血液凝固）という
歴代ゴジラのお手本のようなシナリオ。

まずは通常戦力をどう配置するか、作戦をどうするか、
そういう作戦会議シーンが多いのがビオランテなんですよね。
まあ今回は会議を開きつつなんとか自衛隊を出動させるというところが一つの見所ですが
その、出撃した自衛隊もヘリコプターが一斉にミサイルを撃つシーンがとてもよかった。
最後の新幹線や電車をぶつけたり、ビルを崩壊させるのやけくそ感あったり、
あとはコンクリートポンプ車もそもそも普通な重機で、
なんかそういう必死さのかっこよさというのでしょうか
そういうロマンがありました。

そして物語のキーとなる血液凝固剤。
これはまあ先のビオランテでやった抗核バクテリアや、
スペースゴジラで結城スペシャルという血液凝固剤があって、
それを彷彿とさせました。
口から飲ませるシーンも「薬は飲むに限るぜ！ゴジラさん！」を思い出しますよね。

肝心の放射熱線的なやつはおまえはギャオスかよ！！！って感じでしたけど、
迎撃するやつはロボットアニメ的な格好良さも有った。
あと攻撃範囲が洒落になってないよね…

そういうわけでカメラワークとかそういうところが全部快感だったわけです。
みていて心地よい怪獣映画。

ツッコミどころとしてはバンカーバスターで貫けて
APFSDSで貫けないのかな、、とかそういうところ。
時間がないとはいえアメリカは本国からレールガンの試作機とか
もってきたりしても面白かったんじゃない、とか
最後は核じゃなくて燃料気化爆弾とかつかえば放射能を使わずに
なんとかなるんじゃないとかおもったり思わなかったりしたけど。

そういうことじゃないというラストだったから、まあそういうところが
ツッコミどころではないよねという話。

あとはやっぱエンドロールを始めとする随所に
歴代のテーマ曲が使われているんですよね。
そしてエンドロールのラストがVSメカゴジラのテーマなんですよ
とても好きな作品だからもう最高だったよね
劇場でまたこの曲がきけるとはね…